ちょっと今から仕事辞めてくる 読了

激務のため自殺しようとしていた新卒社員青山隆を「ヤマモト」と名乗る謎の男が救う。

 

ヤマモトは隆に転職をすすめ、「人生は自分と自分を大切に思ってくれる人のためにある」と教えてくれる。

 

おれも学生時代に鬱になりかけ(いや、もう完全に鬱だったと思う)た経験があるし、まじめな人や素直で純粋な人ほど会社や組織の中で生きていくのは世知辛いことが痛いほどわかる。

 

隆が実家の両親に電話して「会社なんていくらでもある。自分に仕事を探しなさい。生きていれば案外なんとかなるんだから!」と話したくだりは、当時を思い出して泣いてしまった。

 

今でこそプレッシャーはあるもののなんとかやっていけるが、この先どうなるかわからない。

あの地獄の院生時代よりも辛い状況になる可能性なんてじゅうぶんある。

 

今の会社に執着する必要なんてない。

 

おれは自分の好きなこと、好きな人、なによりも自分のために生きていく。